「ファイレクシアの十字軍」デッキ解説編

2011年3月23日 TCG全般

先日に引き続き、「ファイレクシアの十字軍」デッキの解説編をお送りします。

■不死身のアタッカー
ファイレクシアの十字軍は、数少ない除去でしか対処のできない優秀クロッカー。
このクリーチャーを軸にしたデッキの中で特に研究が進んでいるのは青黒で、大きな大会で結果を残しているようです。

しかし、今回選択した赤黒という組み合わせにも、青黒と同等のポテンシャルがあると思います。
黒も赤もクリーチャーへの対処を得意とする色。プロテクション以外の回避能力を持っていない十字軍ですが、相手がクリーチャーをコントロールしていなければ、確実に攻撃を通していけます。
特に赤い全体除去を打っても十字軍は生き残れる、というのが最高です。
紅蓮地獄や金屑の嵐を打ってチャンパーを掃除しつつ、十字軍で殴る。
それがこのデッキの基本コンセプトになります。

■感染クリーチャーの選択
幸いにして、感染クリーチャーには「赤い全体除去で落ちない」という条件を満たしつつ、マナレシオの高いクリーチャーが他にもいます。
それがファイレクシアの槽母と荒廃のドラゴン、スキジリクス。
三種10枚の感染アタッカーのうちのどれかを引けば、「流しつつ殴る」というこのデッキの基本の動きを実現できます。

■除去の選択
●「紅蓮地獄」「金屑の嵐」
赤い全体除去二種は、このデッキの基本除去です。
これらの除去スペルは、一見相手がウィニーでない場合に腐るように思われます。
しかし、相手が小粒を展開するデッキでなく、例えばコントロールデッキなどの場合、そもそもファイレクシアの十字軍に対処しにくいはずです。
これら二種の除去を腐らせていても十分に勝ちの目があります。

なお、金屑の嵐の本体火力モードは、感染クリーチャーの苦手とするPWの対処に役立ちます。

●「炎の斬り付け」「喉首狙い」「消耗の蒸気」
こちらはピン除去。
「喉首狙い」「消耗の蒸気」は、デカブツを安定して落とせる強力な除去です。
「炎の斬り付け」は若干確実性は落ちますが、1マナという軽さが素晴らしい。
感染デッキなのでクリーチャー限定火力である点も気になりません。紅蓮地獄などと組み合わせて大物を狙うこともできます。

■その他のカード
「血の署名」は黒が絡むデッキならば安定して入れられるドローソース。
また、ライフレースとは若干違う軸で勝負するため、ペイライフも比較的気になりません。
「強迫」は苦手なPW対策。クリーチャーは抜かなくてもなんとかなる場合が多いので、コジレックの審問よりも優先されますね。

■戦略
1.ハンデスや除去で相手のテンポを削ぐ
2.感染クリーチャーを着地させる。相手のクリーチャーを一方的に流しつつ毒カウンターを粛々と乗せ続ける

■弱点
PWに対処する手段が限られる点
中型クリーチャーを高速展開するデッキ

■やはり10点デッキに限る
今回は正真正銘の感染オンリー10点デッキです。
やはり十字軍を使う上ではこれが本道でしょう。
まだまだ色々な型が考えられる感染デッキ。あなたもその形を模索してみてください。