「槌のコス」デッキ解説編

2011年3月28日 TCG全般コメント (2)

先日に引き続き、「槌のコス」デッキの解説編をお送りします。

■基本は3T降臨を狙う
槌のコスを使う場合、やはり狙いたいのはマナブーストからの3T目着地です。
以前の増殖デッキでも、3T目に4マナPWを着地させることを狙いましたが、これは本当に鉄板の流れだと思います。特に「槌のコス」自身がマナブースト能力を持ち、マナ受け皿となるカードをごく自然にデッキ内に組み込めることを考えると、他のマナブーストを入れるのは理にかなっていると言えます。
●赤単色でも可能だが…
この動きは、赤単色でも「永遠溢れの杯」「太陽の宝球」「発熱の儀式」などのカードで実現できます。
しかし、これらのマナブーストは、共通して「持てる役割が少ない」という問題を抱えています。
3T目にコスにアクセスするのは、確かに強い流れです。
しかし、あんまりマナブーストを入れすぎても腐ってしまう可能性があります。
赤単色のままで3T目コスを狙うと、終盤のムダヅモは避けられないでしょう。

●やはりマナブーストは緑
3T目コスを実現したいが、ムダヅモは避けたい。
そこで今回は友好色である緑の力を借りることにしました。
マナブーストの色なだけに、腐りにくい優秀なカードが揃っています。
中でも今回選んだのは「巣の侵略者」「探検」の二種です。
「巣の侵略者」は熊がついてくる上、デッキ内の「オキシド峠の英雄」などとも好相性。
「探検」は、手札が薄くなりがちな赤緑には特にありがたい、キャントリップの呪文です。
当然1マナのマナクリを入れて2T3マナ呪文を狙うという選択肢もありますが、「皮背のベイロス」以外に2T目に唱えたい呪文が見つからず、かつ1マナのマナクリも腐りやすいカードと言えるため、今回は見送りました。

■5枚目のコスとして
山が多くないため、このデッキのコスは「プラスαの期待できる4/4速攻クリーチャー」としての運用が基本になります。
デッキの安定性を高めるため、「パワー4の速攻で、プラスαが狙える」という点に着目し、「オキシド峠の英雄」を採用しました。
上記の通り、マナブースト手段の巣の侵略者とも相性が良い点がありがたいですね。

■その他クリーチャーの選択
「ゴブリンの先達」「トゲ打ちの古老」「カルガの竜王」を選びました。
・先達は超優秀クリーチャーなので、速度の噛み合うデッキならば半ば自動的に入るカードではないでしょうか。
・トゲ打ちは、1マナで出せるため、序盤に横に展開したいオキシド峠と相性が良いです。さらにマナ受け皿となるため、槌のコスとも相性が良い。
もともといぶし銀な働きのできるカードですが、このデッキでは特に光るでしょう。
・カルガの竜王はコスのベストフレンドです。マナ受け皿になる上、どちらも絵師がChanさんなので、絵的にも最高にカッコ良いです！

■その他スペルの選択
赤らしく稲妻と焼尽の猛火を積みました。
どちらも強力なカードです。マナベース的に焼尽の猛火のコストにも困ることはありません。

■戦略
1.1マナゴブリンで殴る
2.優秀マナブーストから3Tにコスが到着
3.アグレッシブに押しきる

■弱点
軽量全体除去(多いのが辛いですね)

■やはり赤緑は良い
クリーチャーでガンガン殴る赤緑デッキは、料理で言うならかつサンド。「男の子」って感じがしてとても良いもんです。
赤単でコスを使うのに飽きた人には、赤緑での運用をオススメいたします。