「刃砦の英雄」デッキ解説編

2011年3月31日 TCG全般

先日に引き続き、「刃砦の英雄」デッキの解説編をお送りします。

見ての通り、マナブーストから重い呪文をぶっ放すというシンプルな構成です。
作りたい形は「トークン生成＋全体増強」。
この展開を実現するために、それぞれの役割を果たすカードを詰め込みました。

■トークン生成カード
トークン生成の役割を担うのは、「刃砦の英雄」「エルズペス・ティレル」などです。
また、横に広げる、という意味では、1マナのマナクリーチャーや「戦隊の鷹」なども同等の役割を担います。

■全体増強カード
「エルドラージの碑」「大修道士、エリシュ・ノーン」がこれにあたります。
横に広げるデッキにおいて「エルドラージの碑」は、もはや定番的存在と言えるでしょう。軽い全体除去が蔓延する現環境下において、碑のもたらす除去耐性は必須と言っても良いと思います。
また、先日お披露目のエリシュ・ノーンはとにかく強烈な増強です。
盤面に限れば4/4修正を与えるも同然なのですから、これ一枚でボードの状況はガラリと変わります。
全体除去に対する耐性は付与できませんが、このカード一枚でボードに多大な影響を与えられるため、大きな問題ではないでしょう。
手札を消費せずに全体除去を誘発することができるので、大きなアド損を避けられるはずです。

■マナブーストの選択
今回は二段構えの加速です。
第一段階は、1マナのマナクリーチャー。
これにより2T目に3マナのカードをキャストできます。
第二段階は、3マナのマナ加速二種。どちらも次ターンの5マナアクセスを約束してくれるカードです。
これら二段構えの加速により、3Ｔ目に5マナ呪文にアクセスできる可能性を高めています。
5マナにはキーカードとなるエルドラージの碑やエルズペスが控えています。
全体増強により、マナクリーチャーが腐ることがなくなるため、今回はこのような形にしました。
「1、3、5、7」と加速を狙えるため、エリシュ・ノーンも4T目に出せるかも？
かように具体的な展開を想像しながらカードを選択することは、特にマナ加速を含むデッキでは大切だと思います。

なお、今回は単純化のために除きましたが「野生語りのガラク」はこのデッキでしたいことを全て叶えてくれるカードなので、成長の発作などをそのままガラクとチェンジした方が総合力は高くなるかと思います。

■その他の呪文
今回の補助カードは「糾弾」のみ。
対応力は下がりますが、こうしたデッキにおいては「攻撃は最大の防御」と割り切った方が良いです。

■戦略
1.マナブーストしつつ展開
2.増強してアタック！

■弱点
対応力の低さ
軽量全体除去

解説は以上になります。

「刃砦の英雄」と「エルドラージの碑」の組み合わせは大変凶悪です。もしもミラディン次元に碑があったら、ミラディンが勝っていたかもしれない…。
そんなifを想像しながら楽しむと、マジックは一層味わい深く感じられます。