「覇者、ジョー・カディーン」デッキ解説編

2011年5月4日 TCG全般

先日に引き続き「覇者、ジョー・カディーン」デッキの解説編をお送りします。

■正統派の金属術を目指して
「ミラディンの傷跡」にて登場したキーワード能力「金属術」。一定のカードプールが必要な能力のため、これまでは扱うのが難しいテーマでした。
しかし、「新たなるファイレクシア」参入により、金属術持ちのカードプールが確定しました。アーティファクトが多いエキスパンションもこれで終わりということで、材料は出揃ったとみて良いでしょう。
そろそろ本格的な構築に着手して良いタイミングです。
ミラディン派と言えば白赤。ということで、今回は白赤で正統派の金属術デッキを考えます。

■「純鋼の聖騎士」を活かす
これまでにも金属術持ちカードは多数存在していましたが、「新たなるファイレクシア」で登場した「純鋼の聖騎士」はそれらとは一線を画した、非常に強力なカードであると思われます。
なぜなら「戦場に3つ以上アーティファクトを展開しなければならないため、手札が薄くなる」という金属術の弱点を見事に補ったカードだからです。
このカードを主軸にし、装備品活用型の金属術デッキを組むのがベストである、と考えられます。
純鋼の聖騎士を活かすために必要になるのは、当然ながら、良質な装備品と装備先です。
●良質な装備品を盛り込む
石鍛治の神秘家から剣をサーチするパッケージは当然採用すべきでしょうが、他には何を入れるべきか？
通常の装備品と比べてテンポが良く、代わりに付け替えコストが高めに設定されている「生体武器」などは、良い相棒になると思われます。
中でも今回は「皮剥ぎの鞘」「殴打頭蓋」を選択しました。
・「皮剥ぎの鞘」は軽さを買いました。潤滑油として働くでしょう。
・「殴打頭蓋」は単体で戦えるカードのため、4枚投入で問題ないという判断です。早く揃えたいカードですね！

●装備先
続いて装備先の選択について。
・「刻まれた勇者」は強力な金属術持ち。ブロックされにくいため、装備品との相性は抜群です！
・「覇者、ジョー・カディーン」はミラディン派のリーダー的存在でしょうか。
設定は不明ですが、金属術版の踏み荒らしのようなカードなので、フィニッシュカードとして採用確定です。
さらに頭でっかちの先制持ちのため、装備先としても有用です。
・ジョー・カディーンのために赤を足すので「ゴブリンの小槌打ち」を入れてみました。装備先としての優秀さはもちろん、軽量のため気軽に展開でき、ジョー・カディーンの能力とも噛み合うでしょう。

■サポートカード
サポートカードとして選んだのは「急送」。金属術デッキにおいては「流刑への道」よりも強力なカードです。

■戦略
1.装備品、装備先を大量展開しつつ金属術達成
2.ジョー・カディーンで強化してアタック！

■弱点
転倒の磁石
アーティファクト破壊

■完成を迎えたのは…？
新エキスパンションにて、ファイレクシアは完成を迎えたと言います。しかしそれは、或いはファイレクシアだけではないのかもしれません。
あなたの手で、既存のデッキの完成形を模索してみてはいかがですか？