「ボーラスの信奉者」デッキ 解説編
2012年8月19日 TCG全般 コメント (4)先日に引き続き、「ボーラスの信奉者」デッキの解説編をお送りします。
■ドレッジの死角
「骨塚のワーム」「裂け木の恐怖」「グール樹」などの墓地参照クリーチャーを「甲冑のスカーブ」をはじめとしたライブラリー掘削呪文で支援する、というのが現環境の緑青ドレッジの一般的なアプローチかと思います。
これらクリーチャーはワンパンの大きさが何よりの魅力で、「ダングローブの長老」や「ウルフィーの銀心」に真っ向勝負で殴り勝てる稀有なクリーチャーです。
反面、下記のような弱点も考えられます。
・(1)サイド後の墓地対策カードで沈む
・(2)アドバンテージのとれるカードが少ないため、ガス欠を起こしやすい
・(3)実は低速なデッキなので、展開が間に合わない場合がある
・(4)「骨塚のワーム」「グール樹」には回避能力がなく、チャンプでしのがれる
(1)については、10月以降に墓地対策カードが環境から姿を消すのを待ちたいところ。
残る3つの弱点を解消するため、今回は黒を足した3色を試みます。
■優秀なアドバンテージソース達
ハンドが薄くなりやすい、というのはドレッジデッキの最大の難点。これを解消するため、2種6枚のアドバンテージソースを投入いたしました!
肥大化した「骨塚のワーム」「裂け木の恐怖」をこのクリーチャーで生け贄に捧げれば、大量ドロー&大量ライフゲインが可能です!
ハンドの補充によりガス欠を抑止し、ライフゲインにより時間を稼げるため、上記の弱点(2)と(3)の両方が解消されます!
従来は「骨までの齧りつき」に頼っていたライフゲインですが、今後はより役割が広くメイン向けの「ボーラスの信奉者」も有力候補となりそうです。
墓地参照クリーチャーにはサイズ以外の除去耐性がありませんが、リアニメイト手段を投入すればその問題も解消されます。
低コスト高P/T、という利点を活かせる「ヘイヴングルの死者」は、ベストな選択肢に思われます。
ガス欠に強くなり、「ボーラスの信奉者」を何度も利用してアドバンテージをモリモリ稼ぐことも考えられます!
上記2種のクリーチャーがいれば、継戦能力がグッと高まるでしょう。
■回避能力付与のために
残る弱点は「骨塚のワーム」「グール樹」がチャンプに弱い、という点ですが、シンプルかつ強力な解決策がM13にて登場しました。
地力が高いカードなので、様々な局面で役立ちます。
エターナルエンチャントという利点を活かし、適当なクリーチャーに貼った後に「ボーラスの信奉者」でドローとライフに変換するのも良さそうです!
なお、クセの少ないカードなので、サイドボード時の交代枠としても使えそうです。
■マナ安定を求めて
タッチ色の青と黒はシングルシンボルでまとめてありますが、3色なので色事故が懸念されます。
そのため「極楽鳥」「国境地帯のレインジャー」の2種8枚を投入してあります。
クリーチャーなので墓地参照クリーチャーと噛み合います!土地枚数は23枚に抑えてありますが、スパーリングした感触では淀みなく回りそうです。
なお、「ネファリアの溺墓」も黒を足す利点となります!
■戦略
1.墓地を肥やしつつ序盤を耐える
2.墓地参照クリーチャー降臨!
3.「ボーラスの信奉者」「ヘイヴングルの死者」でアドをとりつつフィニッシュ!
■弱点
・墓地対策
・高速デッキ
というわけで本日は以上です!
これまで日の目を見ることのなかったデッキも、10月以降にブレイクする可能性があるかもしれません!スポイラーを眺めつつ、次期スタンを想像してみるのもおつなものですね。
■ドレッジの死角
「骨塚のワーム」「裂け木の恐怖」「グール樹」などの墓地参照クリーチャーを「甲冑のスカーブ」をはじめとしたライブラリー掘削呪文で支援する、というのが現環境の緑青ドレッジの一般的なアプローチかと思います。
骨塚のワーム (1)(緑)
クリーチャー — ワーム
骨塚のワームのパワーとタフネスはそれぞれ、あなたの墓地にあるクリーチャー・カードの枚数に等しい。
*/*
裂け木の恐怖 (2)(緑)
クリーチャー — エレメンタル
トランプル
裂け木の恐怖のパワーとタフネスはそれぞれ、あなたの墓地にあるクリーチャー・カードの枚数に等しい。
あなたのアップキープの開始時に、あなたのライブラリーの一番上から2枚のカードをあなたの墓地に置く。
*/*
これらクリーチャーはワンパンの大きさが何よりの魅力で、「ダングローブの長老」や「ウルフィーの銀心」に真っ向勝負で殴り勝てる稀有なクリーチャーです。
反面、下記のような弱点も考えられます。
・(1)サイド後の墓地対策カードで沈む
・(2)アドバンテージのとれるカードが少ないため、ガス欠を起こしやすい
・(3)実は低速なデッキなので、展開が間に合わない場合がある
・(4)「骨塚のワーム」「グール樹」には回避能力がなく、チャンプでしのがれる
(1)については、10月以降に墓地対策カードが環境から姿を消すのを待ちたいところ。
残る3つの弱点を解消するため、今回は黒を足した3色を試みます。
■優秀なアドバンテージソース達
ハンドが薄くなりやすい、というのはドレッジデッキの最大の難点。これを解消するため、2種6枚のアドバンテージソースを投入いたしました!
ボーラスの信奉者 (3)(黒)
クリーチャー — 人間 ウィザード
ボーラスの信奉者が戦場に出たとき、他のクリーチャーを1体生け贄に捧げる。あなたはX点のライフを得て、カードをX枚引く。Xはそのクリーチャーのパワーである。
2/1
肥大化した「骨塚のワーム」「裂け木の恐怖」をこのクリーチャーで生け贄に捧げれば、大量ドロー&大量ライフゲインが可能です!
ハンドの補充によりガス欠を抑止し、ライフゲインにより時間を稼げるため、上記の弱点(2)と(3)の両方が解消されます!
従来は「骨までの齧りつき」に頼っていたライフゲインですが、今後はより役割が広くメイン向けの「ボーラスの信奉者」も有力候補となりそうです。
ヘイヴングルの死者 (3)(青)(黒)
クリーチャー — ゾンビ ウィザード
(1):いずれかの墓地にあるクリーチャー・カード1枚を対象とする。このターン、あなたはそれを唱えてもよい。このターン、あなたがそのカードを唱えたとき、ヘイヴングルの死者はターン終了時までそのカードのすべての起動型能力を得る。
4/4
墓地参照クリーチャーにはサイズ以外の除去耐性がありませんが、リアニメイト手段を投入すればその問題も解消されます。
低コスト高P/T、という利点を活かせる「ヘイヴングルの死者」は、ベストな選択肢に思われます。
ガス欠に強くなり、「ボーラスの信奉者」を何度も利用してアドバンテージをモリモリ稼ぐことも考えられます!
上記2種のクリーチャーがいれば、継戦能力がグッと高まるでしょう。
■回避能力付与のために
残る弱点は「骨塚のワーム」「グール樹」がチャンプに弱い、という点ですが、シンプルかつ強力な解決策がM13にて登場しました。
怨恨 (緑)
エンチャント — オーラ
エンチャント(クリーチャー)
エンチャントされているクリーチャーは、+2/+0の修整を受けるとともにトランプルを持つ。
怨恨が戦場から墓地に置かれたとき、怨恨をオーナーの手札に戻す。
地力が高いカードなので、様々な局面で役立ちます。
エターナルエンチャントという利点を活かし、適当なクリーチャーに貼った後に「ボーラスの信奉者」でドローとライフに変換するのも良さそうです!
なお、クセの少ないカードなので、サイドボード時の交代枠としても使えそうです。
■マナ安定を求めて
タッチ色の青と黒はシングルシンボルでまとめてありますが、3色なので色事故が懸念されます。
そのため「極楽鳥」「国境地帯のレインジャー」の2種8枚を投入してあります。
クリーチャーなので墓地参照クリーチャーと噛み合います!土地枚数は23枚に抑えてありますが、スパーリングした感触では淀みなく回りそうです。
なお、「ネファリアの溺墓」も黒を足す利点となります!
ネファリアの溺墓
土地
(T):あなたのマナ・プールに(1)を加える。
(1)(青)(黒),(T):プレイヤー1人を対象とする。そのプレイヤーは、自分のライブラリーの一番上から3枚のカードを自分の墓地に置く。
■戦略
1.墓地を肥やしつつ序盤を耐える
2.墓地参照クリーチャー降臨!
3.「ボーラスの信奉者」「ヘイヴングルの死者」でアドをとりつつフィニッシュ!
■弱点
・墓地対策
・高速デッキ
というわけで本日は以上です!
これまで日の目を見ることのなかったデッキも、10月以降にブレイクする可能性があるかもしれません!スポイラーを眺めつつ、次期スタンを想像してみるのもおつなものですね。
コメント
呪文爆弾が落ちたら本気ダス!
コメントありがとうございます!
「墓堀りの檻」なら許せる範囲ですし、「ミラディンの傷痕」ブロックが退場すれば、チャンスが生まれることも大いに期待できそうですね!「トーモッドの墓所」がどれだけ使われるかが問題ですが、果たして…?
青緑ドレッジは面白そうなものの、記事にあげているように弱点が沢山ありましたからね。ボーラスの信奉者と怨恨は大きな戦力ですね!
でもやっぱり除去満載のコントロールは辛いと思うので、それに対しての対策も考えないと対人は難しいのかな。
疑問としては、幻影の象。これといったコンボや使い方があるんでしょうか。単体で柔軟に戦えるやつで、十分強いんですけれどねw
スカーブコピーで補助したり、裂け木コピーで決定力とか、なのかなぁ。
価格を安くしあげるなら、幻影の象を根囲いに変えればいいかなー、と思っているのですがそういう使い方でいいのでしょうか。
コメントありがとうございます!
除去の濃い相手にどう対応するか、というのは大きな課題ですが、ピントレードの確定除去を大量に積んでいるデッキがフィールドにどれだけ存在するか、という辺りがポイントになりそうです。
確定除去が薄い時期を選んで使う形になるでしょうか。
「幻影の像」も、確定除去の薄い環境を想定した場合のパワーカードとして投入しています。
クリーチャーを大量に入れる必要のあるデッキなので、実質除去に近い役割を果たせる「幻影の像」はせめてもの盤面干渉手段になりそうです。
弱い動きですが、ハンドに墓地参照クリーチャーを抱えまくっている局面などで、コピー先を選ばず自害することも可能なので一応デッキの動きに貢献できます^^;
ともあれ10月以降は姿を消すので、新しいチョイスを考えておかなくてはですね…!