先日に引き続き、「邪悪な双子」デッキの解説編をお送りします。

■「邪悪な双子」のさらなる活用
「邪悪な双子」と言えば、前環境では「幻影の像」「ファイレクシアの変形者」という偉大な先輩たちの陰に隠れて、あまり注目されることのないカードでした。

しかし先輩がスタンダードを卒業した現環境では再評価が進んでおり、最近では青黒を使う理由になるほどに存在感を強めています。

本日はそんな「邪悪な双子」をさらに活用すべく、下記2通りのアプローチを試みます!

・「心なき召喚」で起動型能力を構えやすく!
・「ヘイヴングルの死者」「不浄なる者、ミケウス」で再コピー!

以降、それぞれ解説いたします。

■「心なき召喚」で起動型能力を構えやすく!
「邪悪な双子」の最大の売りは、同名クリーチャーを破壊する起動型能力。
強力な能力であり、召喚酔いが解けたらすぐにでも使っていきたいところですが、(青)(黒)の2マナが必要なため、後続の展開を阻害する局面もありそうです。

その問題を緩和するため、「心なき召喚」で後続のマナコストを軽減します!
心なき召喚 (1)(黒)
エンチャント
あなたが唱えるクリーチャー呪文は、それを唱えるためのコストが(2)少なくなる。
あなたがコントロールするクリーチャーは-1/-1の修整を受ける。

ひとたび設置すればマナに余裕が生まれるので、起動型能力用のマナが捻出しやすくなりそうです。

■「ヘイヴングルの死者」「不浄なる者、ミケウス」で再コピー!
「邪悪な双子」の起動型能力は、自身に使って自害することもできます。
そのため「ヘイヴングルの死者」「不浄なる者、ミケウス」などのリアニメイト手段があれば、コピー対象の選び直しが可能となります!
ヘイヴングルの死者 (3)(青)(黒)
クリーチャー — ゾンビ ウィザード
(1):いずれかの墓地にあるクリーチャー・カード1枚を対象とする。このターン、あなたはそれを唱えてもよい。このターン、あなたがそのカードを唱えたとき、ヘイヴングルの死者はターン終了時までそのカードのすべての起動型能力を得る。
4/4

不浄なる者、ミケウス (3)(黒)(黒)(黒)
伝説のクリーチャー — ゾンビ クレリック
威嚇
いずれかの人間があなたにダメージを与えるたび、それを破壊する。
あなたがコントロールする他の人間でないクリーチャーは、+1/+1の修整を受けるとともに不死を持つ。(不死を持つクリーチャーが死亡したとき、それの上に+1/+1カウンターが置かれていなかった場合、それを+1/+1カウンターが1個置かれた状態でオーナーのコントロール下で戦場に戻す。)
5/5

起動型能力の使い道が増えれば、さらに使いやすくなりそうです!

■さらに、除去圧を高める!
除去内蔵クリーチャーである「邪悪な双子」をさらに後押しすべく、デッキ内に多数の除去を投入しました!
●3種9枚の除去呪文
夜の犠牲 (黒)(黒)
インスタント
吸血鬼でも狼男でもゾンビでもないクリーチャー1体を対象とし、それを破壊する。

灼熱の槍 (1)(赤)
インスタント
クリーチャー1体かプレイヤー1人を対象とする。灼熱の槍はそれに3点のダメージを与える。

戦慄掘り (黒)(赤)
ソーサリー
クリーチャー1体かプレインズウォーカー1体を対象とし、それを破壊する。

除去選択がシビアな現環境にあって「灼熱の槍」「夜の犠牲」「戦慄掘り」で丸く除去していけるのは、黒赤ならではの利点ですね。

●除去につながるファッティ達
クリーチャー達も「除去」という観点で選抜しました。
オリヴィア・ヴォルダーレン (2)(黒)(赤)
伝説のクリーチャー — 吸血鬼
飛行
(1)(赤):他のクリーチャー1体を対象とする。オリヴィア・ヴォルダーレンはそれに1点のダメージを与える。そのクリーチャーは、それの他のタイプに加えて吸血鬼になる。オリヴィア・ヴォルダーレンの上に+1/+1カウンターを1個置く。
(3)(黒)(黒):吸血鬼1体を対象とする。あなたがオリヴィア・ヴォルダーレンをコントロールしている限り、それのコントロールを得る。
3/3

「邪悪な双子」同様、「心なき召喚」の恩恵の大きい起動型能力持ちです。
血の贈与の悪魔 (3)(黒)(黒)
クリーチャー — デーモン
飛行
あなたのアップキープの開始時に、プレイヤー1人を対象とする。そのプレイヤーはカードを1枚引き、1点のライフを失う。
5/4

ドロー加速によりデッキ内の除去呪文にアクセスします!
雷口のヘルカイト (3)(赤)(赤)
クリーチャー — ドラゴン
飛行
速攻(このクリーチャーは、あなたのコントロール下になってすぐに攻撃したり(T)したりできる。)
雷口のヘルカイトが戦場に出たとき、それはあなたの対戦相手がコントロールする飛行を持つ各クリーチャーにそれぞれ1点のダメージを与える。それらのクリーチャーをタップする。
5/5

スピリット・トークンを根こそぎ落とします!
冒涜の悪魔 (2)(黒)(黒)
クリーチャー — デーモン
飛行
各戦闘の開始時に、いずれの対戦相手もクリーチャーを1体生け贄に捧げてもよい。いずれかのプレイヤーがそうした場合、冒涜の悪魔をタップし、これの上に+1/+1カウンターを1個置く。
6/6

除去圧が高いほど活きてくる1枚です!

また、除去呪文、あるいはファッティが濃すぎる状況を緩和すべく、「禁忌の錬金術」を投入しています。「ヘイヴングルの死者」との噛み合いぶりも見逃せない1枚です!

■戦略
1.「心なき召喚」設置
2.「邪悪な双子」着地!
3.起動型能力を構えつつ後続展開

■弱点
・ウィニーによる高速展開
・エンチャント破壊

ということで本日は以上です!
環境の変化でカードの評価が変わるのは、マジックならではの醍醐味ですね。しっかり味わいつつ、デッキ構築にいそしみたいものです。

コメント

マイ愛すくりーむ
2012年11月27日0:34

邪悪な双子で悪さできないか考えてたところなのでとても参考になりました。

ピロシキ
2012年11月27日9:52

ふじもんジャパン さん

コメントありがとうございます!
「邪悪な双子」はなかなかの悪ですよね!盤面によって強さが変わるので、パフォーマンスの見積もりが難しいカードですが、そんな不安定さもまた一興かと思います。

ぴぃ
2012年11月28日22:20

いろんなデッキ集、楽しませてもらいました!リンクしました。
以前に掲載されていた「末裔の道」デッキ、「索引」デッキが面白そうでしたので参考にさせてもらいました!よろしければ日記をご覧になってください。

ピロシキ
2012年11月28日22:42

ぴぃ さん

リンクありがとうございます!もったいないお言葉、恐悦至極です。

「末裔の道」は楽しいカードですよね^^「索引」を使えばコンボチックな働きも見せてくれそうです!思いのほか「突然の衰微」の採用率が高くない点も追い風ですね。

ほかのクリーチャー・タイプの候補としては、「ウトヴァラのヘルカイト」擁するドラゴンや、「孔蹄のビヒモス」のビーストなんかも面白そうな気がします!
今後のカードプールの広がりが楽しみですね。

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